仮性独女の婚活録

ひとくくりに独女といったって、真性と仮性があると私は思うのです。

喪男メンタルの女たち

独女にも仮性と真性があるとはじめに言ったが、これは喪女にも言えることなのをご存じだろうか。

喪女とは一般にモテない女の自虐的呼び名なのだが、喪女にも通常の喪女と喪男メンタルの喪女がいるのである。 

 

喪男メンタルの簡単な見分け方は、チャラ男を褒めた時の反応でわかる。

やり方は簡単。まず、笑い話みたいな軽いノリで適当にチャラを褒めるのだ。

「チャラ男って、なんだかんだで話が面白いしやさしいんだよね~」

「は? チャラ男? チャラ男って女の敵でしょ? てか、存在がゴミそのものでしょ?」

こんな感じで瞬発的に憤ってきたら間違いない。その女は喪男メンタルの持ち主だ。

ただし、本物の喪男がその場にいると、大概最初にそっちが憤慨するので判定があやふやになってしまうから気をつけろ。そこそこモテそうな女子数人といるときにうまく切り出せれば最高だ。まあ、そんなことできるくらいなら、こんなもの読んでないだろうけど。

 

正直私には理解しがたいのだが、女子という生き物はなんだかんだいってチャラ男が好きだ。チャラ男というか、女子全般に優しい男。それもイケメンならなおよし。

「毎回笑顔で声かけられたら、好きになっちゃいますよね~」

だ、そうだ。さっぱりわからん!

そう、喪男メンタルの女子は一般の女子と感覚が全くと言っていいほど違う。それがイケメンだろうがボンボンだろうが、とにかくチャラチャラした時点ですべてがアウト。全否定の存在になるのである。

なぜなら、そいつらは間違いなく喪男の敵。え、性別違うじゃんとか言うなかれ。メンタルが同じ時点で、もはや性別などどうだっていい。お互い理想はたった一つ。喪男にとってモテるに値する男は、一途で不器用な男なのだから! 

 

メンタルを読み間違えて、モテなそうな女だからこういうの喜ぶだろうと頭ぽんぽんとか、壁ドンなんかやった日には、容赦なく手を振り払われるか最悪鳩尾に一発を覚悟せねばならないと思え。喪男メンタルの喪女が好感を抱くのは誠実さと素朴さ、ただそれだけ。そう、恋愛カースト最下位として生きていた喪男の、今まで手にしたことのないアドバンテージがここにある。

喪男メンタルの女子を好きになってしまったら、いわゆるモテテクは通用しない。むしろ逆効果だ。そんな遠周りで慣れないことはせずに、誠実さと素朴さをむき出しに全身でぶつかってみることを私は激しくお勧めする。

とりあえず、名刺とか身分証明できるものでも差し出して、「僕は一生浮気しません。結婚を前提に付き合ってください」とでも言って全身全霊で頭を下げろ。少なくとも、一度くらいはごはんにつきあってもらえるはずだ。

 

ただし、見極めを誤ったところで私は責任持てないけどな!